COLUMNコラム

ヒット商品とペルソナ設定の強く深い関係とは

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良いものは良い。でも、それも世の中に知ってもらわなければいつまでもくすぶってしまうだけです。ヒットさせなければ、次から次へと出る新商品の流れに押し流されてしまいます。

ヒット商品とペルソナの関係は?

ヒット商品を生み出すために必要なことの1つに、ペルソナをしっかりと設定する、ということがあります。例えば、自社の製品が年配の人に人気である、でも若い層も開拓したい、という場合がありますね。その時には、今のやり方ではまず厳しいでしょう。

しかし、その若い層の中でもどの年代のどういう人たちに売りたいのか、ということを事細かに設定することにより、狙いを定めやすくなります。そして商品開発もしやすくなるのです。その結果、その年代はもちろんのこと、他の層にも売れるヒット商品が出来上がるというのはよくあることです。

ペルソナ掘り下げの事例は?

例えば老舗の和菓子屋さんが、20代向けの商品を開発するとします。その際には20代も前半か後半か、男性か女性か、そして既婚か独身か、などを考えていきます。この程度ならば当たり前なのですが、そこからさらに掘り下げるのです。

カルビーのヒット商品となったジャガビーのペルソナは「文京区在住」のように、住んでいる地域まで決め、徹底的に詰めていたそうです。固まったイメージは「文京区に住む20代から30代のオシャレな独身女性」。だからこそ、スタイリッシュなパッケージが採用されたし、CMにもその年代の星であるモデルさんが採用されていました。

そこまでペルソナを徹底したからこそ、ターゲットとしたその年代はもちろん、他の年代まで大きく広がって大ヒットとなったのです。このようなものをペルソナマーケティングと呼び、ヒット商品を生み出すためにも欠かせないやり方となっています。

思い切った施策は大事!

とある老舗和菓子屋さんでは、若い女性をターゲットにして何ともかわいらしい羊羹を作成しました。期間限定とはいえ、夜空に浮かび上がる星をイメージした、天の川を思い出させるその羊羹はかなり話題となり、Twitterでもすごい勢いで拡散されていきました。和菓子離れが進んでいるという若い世代に見た目で受け、そしてその味を知ってもらうこととなったのです。

ペルソナをきっちり設定し、思い切った施策を施す、ということもヒット商品を生み出すためには重要なこととなります。万人受けばかりの狙うのではなく、思い切って一度、本当に自分のところが売りたい商品と、ターゲットとしたい年代を設定しなおしてみてはいかがでしょうか。そこから新たなヒット商品のアイデアが生まれてくるかもしれません。

この記事を書いた人

安藤穂奈美

グラフィックデザイナー・webデザイナーとして19年間、数々の大手企業のデザイン制作に携わる。 大切なのは「その商品を誰に見てもらうかターゲットをしっかり設定すること」

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