息の長いヒット商品の大半は、ネーミングセンスが素晴らしいです。
こんにちわ!ブランディングデザイナーの高田穂奈美です。毎年その年のヒット商品が発表されますが、その年だけで終了してしまうものも多いのが現状。一時的ではなく、息の長いものを狙うのであれば、ポイントはネーミングにあるようです。
ネーミングと言えば小林製薬
ネーミングの素晴らしいヒット商品が多い所と言えば小林製薬がかなり有名です。「熱さまシート」と言えば誰もが知っていて、発熱した時に使うものであると瞬時に分かります。「糸ようじ」や「のどぬ~る」なども心に残りますよね。
ネーミングは「分かりやすいもの」優先
このネーミング、実はウケを狙っている訳ではなく、分かりやすさを最優先にしてネーミングしているのだそうです。覚えて欲しい、心に残るものであってほしいという想いが強くなるとついつい奇抜なものに走ってしまいがちですが、名前だけで商品が売れるのは一時的なもの。大切なのはやはり分かりやすさと実用性なのです。
ズレるといろいろなトラブルが…
例えばネーミングとその商品の内容が微妙にズレていれば分かりにくいですし、クレームが出たりもします。ファミリーマートの「育てるサラダ」が紛らわしいというTwitterが5万回以上もリツイートされたのも比較的最近です。実はその後も尽きません。
サラダ食べようとしたら食べる系じゃなくて育てる系だった。。#育てるサラダ pic.twitter.com/uJPmqf5Tua
— こうき (@kou0806kou) 2016年7月2日
これはサラダ=する食べられる、と思った人が多いのと、パッケージにもサラダの写真が使われているのがネックだったようです。もちろんよくよく読めばすぐに食べられないものである、というのは分かるのですが、空き時間にさっと昼ご飯を買いに来た、という人だとそうそうゆっくりも読まないですよね。
本当のヒット商品にするには
このようなことを防ぐためには、買う人、使う人のことをしっかり考えることが大切。自社商品をどんな人に売りたいのか、その人たちにはどんな言葉が分かりやすく、また、受け入れられるのかをしっかり考慮する必要があるようです。
ヒット商品を生み出したい、と思うのであれば、すでにたくさんのヒット商品を世に送り出している企業や人の真似をすることからスタートしましょう。丸パクリでは問題になりますが、どのような傾向にあるのかは商品名、内容をずらっと並べて比較してみるとよく分かるはずです。
どうも売れない、それならここの見直し!
あなたが今売ろうとしている商品がどうも売れない、認知度が上がらない、と思うのであれば、まずはその商品を誰に売りたいのか、というところの見直しと、その人の心に響く分かりやすいネーミングになっているかどうかを再度確認するところからスタートするとよいでしょう。
もちろん、自分だけでは煮詰まってしまう場合にはマーケティングのプロの手を借りることも重要です。