COLUMNコラム

販売促進のための「おまけ」は役に立つのか?

おまけというのは、素晴らしい販促ツールです。別の言い方ですと「ノベリティ」とも言いますね。企業が自社や商品の宣伝を目的として、それらの名称を入れて無料配布する記念品の事をいいます。

こんにちは!ブランディングデザイナーの安藤穂奈美です。
普段は「A」というコーヒーを買っているけれど、マグネットという「おまけ」がついていたから、今日は「B」を買ってみた、ということは見に覚えはないでしょうか。

おまけは最高の販促になる?

基本、ノベルティを作る場合、企業のPR(広報)、ブランディング、新商品のPR (広報)の為に使われることが多いですが、常におまけをつけるというのは大きな企業ならばともかく、中小企業や個人事業主としてはなかなか厳しいところです。ことあるごとにノベリティをつけていたら、お客さんはそれに慣れてしまい、おまけがないと買わなくなってしまいます。または、おまけがないのなら値下げをしてくれないと…というような雰囲気になってしまうのです。

実際、ペットボトルのお茶などはこのような形でどんどん値下げされてきたような感じがあります。コンビニで販売されているのは元々の金額である150円、でもスーパーでは98円となっています。

顧客の「安くして、おまけして」に応えすぎているとどんどん値下げを要求される、おまけの増量を求められることとなりますので、この点には注意が必要です。

おまけは知名度を上げてくれる?

しかしながら、一時的に知名度を上げたい時には最高のツールとなります。例えば新商品を出した時などはその知名度を高めるためにもその商品に関連したおまけをつけるというのが売り上げを1.5倍から2倍に上げてくれる、というのは市場データとしてあるようです。

そもそもおまけの始まりって?

ちなみにこのおまけ、という概念が生まれたのは商人の町、大阪だそうです。「まけて」「勉強して」の駆け引きが当たり前の大阪。それでも、値引きができないものが当然あります。それにちょっとしたおまけ、粗品などをつけてお客さんに満足して帰っていただくのです。

お店側としては損をした形になりますが、満足して帰ったお客さんはまた同じお店に来るようになるのです。たった1つだけを毎回買っていく訳ではないので、結果としてお店側の利益も上がるようになっています。これが「損して得取れ」ということだったのです。

おまけを販促のために上手に使うには?

販促用につけるおまけの金額は会社が左右できます。他では手に入れることができないものであれば、あまり高くないものでもついつい手が出てしまうのが実情です。特に会社のロゴが入っているような、他にはないものであればそのおまけを手に入れるために商品を購入する人も多くなるでしょう。

その結果知名度が上がる、ということにつながるのです。おまけはちょっとしたスパイスのような感覚で使っていけば大損をすることもなくうまく顧客満足度を上げ、また顧客の獲得もしていくことができるでしょう。

この記事を書いた人

安藤穂奈美

グラフィックデザイナー・webデザイナーとして19年間、数々の大手企業のデザイン制作に携わる。 大切なのは「その商品を誰に見てもらうかターゲットをしっかり設定すること」

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